卒業生近況
1982年卒 山本 雄司 さん (2018年9月24日)
磯部徳彦先生との約束
ちょうど30年前、春を前にしたこの時期に、当時高校1年生の私は母と担任の磯部先生との三者面談を受け、 先生から早稲田の魅力や合格の可能性等のお話を伺い、早大へのチャレンジと入学を誓いました。 しかし、その後は私の努力不足、家庭の事情等もあり結果、無念の思いで他大に進学しました。
先生との約束も徐々に薄れていき、社会人になって20年目の2006年、私は仕事上で必要不可欠なものが 早大大学院にあることを偶然知りました。ところが、管理職が働きながらの通学は前例がなかったため、 理解を得るために経営陣を説得した上で早大大学院を受験し無事合格、有意義な2年間を過ごし修了した次第です。 職場では、城北の先輩から心強いサポートが得られたのも幸いでした。
また、大学院の入学式を「磯部先生、卒業から25年もかかってしまったけれど・・」と お詫びと安堵の気持ちで迎え、母も「先生は忘れたとしても、誓いは守れたね」と喜びました。 これらは、磯部先生とのあの日の約束があったからこそ、時を超えてチャンスをつかむことができたもの であり、磯部先生には心より感謝しております。
先日、妻から突然「あなたの母校の城北に行ってみたい、息子も来年は高校受験だから」と言われ、 20数年ぶりに母校を訪ねました。部活中の生徒たちの活発で礼儀正しい振る舞いに触れて、息子と妻は 好感を持ったようでした。そして、帰りは城北生には外せない、中本の蒙古タンメンを久しぶりに 食べました。来年は、親として再び城北に携わることができれば幸いです。
久しぶりの母校訪問で、今までの自分の人生を振り返り、私は城北で挫折に直面しても決して諦めない ことを学んだことに気づきました。
磯部先生、昭和36年城北高校卒の同期会にて(2006年暮)