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報告

2018年11月29日(木)

城北OB現役パイロット

現役パイロットOB座談会(#03)

司会)岡崎

薬師さんは運動が得意なのですか?                                                 

薬師

運動は得意ではないのですが、今エアロビクスダンスばかりやっています。城北中学の時はワンダーフォーゲル部に入っていました。航空大学校を目指そうと決め、数Ⅰ・数Ⅱ・数Ⅲを高2までに勉強し終えようと思っていたので、高校時代は予備校ばかり行っていましたね。

航空大学校の上位1割は頭脳も運動神経も両方持っている人たち、真ん中は普通で、下位1割はどうにかついていけるかというところでした。

司会)岡崎

仕事のないオフの日は何をされているのですか。

木村尚史

子供がまだ小学3年生・10歳なので、週末が休みの日は子供と遊ぶようにしています。平日休みのときは体を動かしにスポーツジムに行くことが多いですね。                                                 

登山

私も体を動かすことが好きなので、サイクリングをしたりジョギングしたりしています。名前のとおり登山も趣味です(笑)。家族みんなでハイキングによく行ったりします。

岡田

私は休みのときは今でも合唱をやっています。城北高校合唱部のOB仲間を中心に、上は60歳代後半から下は40歳くらいまで、幅広い年代の人たちと月に2回ほど練習しています。大学時代は、比較的持久力がある方でしたし運動で体を鍛えたかったのでボート部でした。ボートは体力勝負なのでさすがに20代でやめましたが、合唱は経験がものをいうので今でも続けられています。普通のサラリーマンと違って土日が休みではないので、練習の為に土日休む場合は事前に休暇を申請して取らなければならないのが悩みの種でしょうか。パイロットの仕事はきつい時もありますが、遠回りしてでも就きたかった仕事です。今は充実していてこの仕事を続けられていることに感謝しています。

司会)岡崎

普通の仕事では運が悪ければ出世することはないでしょうが、パイロットの人たちはそれなりに充実した人生を送れているという良さがありますよね。  

村松(弟)

この仕事をやっていてよかったと思えるのは、訓練の同期同士の結束が非常に強く、機長に皆でなろうと協力し合えることですね。仲間を蹴落としてでも出世するという競争がありません。一人でも多く機長になるために協力し合おうとするチ一ム意識は社会に出てからはなかなか味わえないと思います。

司会)岡崎

私はオランダに駐在している時期があった。そこに村松(兄)君がわざわざ訪ねてきてくれたことがあり、やはり乗員はいいな、と思いましたよ。駐在員は結構大変なことがあるから。                                              

司会)岡崎

木村さんのANAの仲間意識はどうなのですか。                              

木村元彦

薬師さんもおっしゃっておりましたが、パイロットの1割は何もしなくとも機長昇格に受かる優秀な人たち、8割は努力しなければ受からない人、残る1割はかなり努力しないと受からない人たちで構成されていると思えます。残る1割の人たちを助けることでチームがまとまるのです。それ以降も自分だけ良ければいいという考えではなく、分かっていれば教えてあげ、困っていれば助けるという意識が働きますね。操縦は機長と副操縦士の2人が担うので、協力せず「この人いいや」としてしまうとかなり危険な領域に入ってしまうため、協力は惜しまないです。                                                 

司会)岡崎

城北の校風というのが、みなさんのような人が育つ何かを持っている気がするのですがどうでしょうか。                                                

木村尚史

高校のテニス部時代、練習も先輩からの教えも理不尽に思えても耐えましたが、航空大学に入っても、パイロットになってからも高校時代の耐える気持ちと経験が役に立ったので有難かったですね。                                     

司会)岡崎

航空大学は高卒で直接入ってくる人もいれば、一般大学に通ってから途中で入ってくる人もいるので、年齢はバラバラなのですか? 

薬師

1967年入学の14期生までは短大卒以上の資格で受験できました。1968年入学の15期生から1986年入学の33期生までは高度成長期の需要から高卒と高校卒業して2年間は受験できる資格にして、1クラス36~38人だったと思います。そのあと1996年の34期生以降短大卒以上の資格に戻しました。

登山

私は1986年以前の旧制度(高卒以上)と1987年以降の新制度(短大卒以上)両方で受けられる世代で、私自身は1988年に新制度(短大卒以上)で受験して航空大学校に入れました。新制度(短大卒以上)では入学時年齢は20歳から24歳までになっています。

司会)岡崎

私は昭和40年入社と古いのですが、その頃日本航空(JAL)の入社試験は大卒の人か、航空大学の人か、自衛隊の人の3種類※10が受けられましたね。        

※10 現在では一般大卒業後、航空大学校か自社養成コースのどちらかで基礎課程(旅客機の前まで)の訓練を受けられる。                

薬師

JALさんは最初の頃、パイロットの自社養成は短大卒以上の資格を持つ受験者が対象でしたが、ANAさんは高卒で自社養成をしばらくやっていました。2011年に副社長をなさった森本さんは高卒で機長をやってANAでナンバー2まで行った人です。今では東海大学、法政大学、桜美林大学、東海大学、崇城大学も自校でパイロットの自社養成をしています。                             

木村元彦

東海大卒のパイロットも割と多いなぁ。                                          

薬師

一般大学で一番最初に養成をやり始めたのが東海大学で、ANAが支援しました。

司会)岡崎

この座談会の記事が掲載された後、パイロットになりたいと思う城北生が増えるのではないかと思います。今度この城北OB会パイロットグループで自社養成やりますか(笑)     

木村元彦

「先輩のつてで何とかANAに採用して貰えませんか」とよく言われるのですが、私たちに権限はないですよ。そもそもコネの通じない実力のある人が入る会社ですから。                                              

村松(弟)

飛行機にタダで乗せてくれとよく頼まれることもありますが、それはできません(笑)。                                               

木村元彦

キャビンアテンダントを紹介してくれというのもあるが、できるとしたらそれぐらいですか?(笑)。        

司会)岡崎

このパイロットのOB座談会をきっかけに、パイロットになりたいと思っている人にどうやって大学や航空会社を受けたらいいのかアドバイスができる窓口が学校に作られたらいいですね。                                              

藤原

私も高校生の時どのようにしたらパイロットになれるのか学校に相談しましたがあまりよくは分からなかったのです。城北の進学相談室は医者になるための指導は手厚かったです。パイロットに限らずいろんな職業の進路相談ができる学校になればいいと希望します。

木村元彦

私がよく学生の方に聞かれるのは、「目が悪くなるとパイロットにはなれないのですか」「英語が話せないとなれませんか」とか「理系でないとなれないでしょうか」という質問をされます。どこまでなら受かるとは私には言えないのですよ。

司会)岡崎

パイロットになるための航空大学校の受験では、身体検査で1度でも落ちたらそれきり入れないものと思っていました。                            

薬師

大学側の受験基準が変わってきていますね。私の時代の在校生であれば、無作為に100名の生徒に受験させて合格できるのは7%の合格率と言われていました。さらに当時は裸眼で1.0以上が受験条件だったので、クラスの半分は受験資格を失うことになります。        

司会)岡崎

城北生でパイロットになりたいと思っている人はどれほどの人数なのでしょうか。                                                      

黒野

2003年に木村拓哉主演でTBS系のテレビドラマで『GOOD LUCK!!』(グッド ラック)が放映されている頃は希望者が多かったですよ。

村松(弟)

先日、大学のOB会で現役生との就職懇談会に参加する機会がありました。商社や銀行員のOBが話すときのリアクションに比べ、「パイロット」というと一瞬ポカンとされます。特別な人がなるとでも思われているのでしょうか。

薬師

国家資格の「士(サムライ)」の付く職業の中で、薬剤師や弁護士などに比べても一番少ないのが操縦士だそうです。

 

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